SPECIAL
原作・構成協力 米澤穂信 コメント
○アニメ化についての意気込み
 餅は餅屋という言葉が、あまり好きではありません。
 餅屋も最初はただの素人だったはずで、全ての素人が「餅は餅屋だから」とそっぽを向いていたら、いずれ誰も餅を作らなくなる。そこに危うさを覚えるからです。
 とはいえ今回、アニメ化に際して、私は最初「餅は餅屋だから」とアニメーションスタッフに全てお任せするつもりでした。映像分野にはあまりに疎いからです。
 ですが、〈古典部〉の雰囲気、らしさ(傍点つき)を映像に漂わせるには、私にも出来ることがあるのではと思い直しました。考えを変えた理由はいろいろありますが、やはり、京都アニメーションさんが仕事を共にするお相手として信頼できるからということが大きいでしょう。
 ぶつかっていけば、四つに組んでくれる。ひょいとうっちゃるようなことはしない。餅屋ならざる私がまぎれこんでも、容れるべきは容れて拒むべきは拒んでくれるだろう。そう信じて、新しい『氷菓』に取り組むことにしました。
 やると決めたからには……。うん、そうそう不味い餅をお出しするわけにも、いかないでしょうね。


○ユーザーの皆さんにひとこと
 多くの読者にお読み頂いた『氷菓』が、こうして別のアプローチで再構成されることを喜んでいます。
 文章上の存在だった折木たちが姿を得て動き出した時、物語の手ざわりがどう変わるのか。どうぞ楽しみにしていて下さい。
 というか、私が楽しみです。
トップページに戻る SPECIAL トップに戻る